海が見える街 大磯町石神台

大磯発の新種桜

 (認定番号 第020) ‘ 大磯小桜(オオイソコザクラ)’ Cerasus spachiana var.spachiana ‘Oiso-kozakura’

 昨年、石神台からも新種桜の命名に応募していましたが、2月1日に日本花の会(公益財団法人 )の桜の園芸品種認定制度で「大磯小桜」(認定番号020)が認定され発表がありました。認定理由を下記のように記しています。

応募した命名案は次のリンク先です。「大磯小桜」の名もありました。

大磯新種桜の命名案

全国花の会による認定品種の紹介

2020年2月1日認定。 申請者 大磯町 この桜は大磯町在住の齊藤廣昭氏の生家敷地内にある樹齢300年以上といわれるエドヒガンの一個体で、齊藤氏が接木などで育成した苗木が町内の運動公園などに多数植樹されています。原木は齊藤智昭氏(齊藤氏実兄)所有の福島県福島市の瀬上陣屋跡にあり、樹高約13m、樹幹1.8~1.9m、三本立ちの大木で樹勢は旺盛です。エドヒガンはてんぐ巣病に罹らず長命であるため、固有名詞がつけられた個体が各地に存在しています。その多くは花の特性よりも樹形、大きさ、樹齢、歴史的な由来、伝説などの付加価値があることで地域の資産として評価されています。この桜も花などの形態的特性に明確な区別性はみられませんが、当会では「人が何らかの価値を見出した個体を他と区別するために固有名詞を与えた桜」を園芸品種と定義しているため、推定樹齢が300年以上の古木であること、若木の頃から花着きが良く、大磯町での桜の名所づくりに貢献していることから新しい園芸品種として認定しました。開花時の様子が枝に絡みつくように密生して咲く「小さく可憐な花」であること、大磯町で大切に育てられてきた桜であること、苗木を育成してきた齊藤氏の「いつまでも地域に愛される桜になってもらいたい」との想いから ‘ 大磯小桜 ’ と命名されました。また、今回の申請に際しては、この桜の故郷である福島県が東日本大震災で甚大な被害を受け、未だ復興が道半ばの中、新たに園芸品種として認定されることが復興の一助になればという想いを込めています。

大磯小桜と運動公園の風景

大磯小桜の品種特性について、全国花の会に案内がありました。

大磯新種桜の品種特性詳細