海が見える街 大磯町石神台

炎炎と 陽はつれなくも 秋の聲

 松尾芭蕉の「奥の細道」の旅が、金沢を過ぎたころの句に、『あかあかと日はつれなくも秋の風』があります。これを本歌として詠った山裾人さんの本歌取りの句です。このような作句の手法があることも知りませんでしたが、芭蕉の精神世界と山裾人さんの句づくりへの精進の二つが見えてきます。夏が過ぎ秋の風に乗って、寂しい声が聞こえてきますが、陽は何事もなかったようにつれなく毎日を照らしています。

 山裾人さんの投句は、ほぼ三日に1句アップしています。石神台や湘南の風景を詠んだ句が多いですが、日々の情緒に共感できるところも多いと思います。時々は訪ねてみてください。

ほっとひといき 石神台彩時記

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