海が見える街 大磯町石神台

雪景色の俳句

いつの間にか立春も過ぎ、暦の上では春を迎えました。近隣の陽当たりの良い所の白梅の花がほころびはじめました。
コロナウィルス感染は、困ったことにオミクロン株が席巻していますが、車で人気の少ないところに出かける分には、感染の心配はまずなかろうかと思います。
今回は、そのちょっとした近場ドライブを以前した時の感想です。

1、山肌に石目打ちなす春の雪

ー 俳句の背景 ー
この時期に箱根周辺などに出掛ける機会がありました。御殿場の富士霊園あたりの北側にそびえる山々を良く眺めると、綺麗に植林されたと思われる整然とした雑木林(多分杉)の山肌に、ここ数日で降ったらしい雪が杉山全面に細かく点々とした絵模様になっていました。春の雪は融けやすいと言われていますが、この辺りは高地で気温が低いのでしっかり雪が残っているのでしょう。何とも綺麗で一幅の水墨画を見ているようでした。
石目打ちとは、宝石や石や貴金属などの表面に打たれた細かい打点模様のことです。これはまさしく、尺八の銀製継ぎ手部分の、銀の打点細工の細かい点模様そっくりの光景でした。

by  籟山