海が見える街 大磯町石神台

夏の俳句 その1

借景の山の緑も、日に日に濃さを増し夏めいて来ました。夏の俳句その1です。

1. 飛び魚の四角な顔に胸鰭大き
2. 山の沼河鹿蛙の声溢る

– 俳句の背景 –
1. 夏の魚である飛び魚が、スーパーヤオマサの鮮魚コーナーに並んでいました。そう言えば以前、夏になると毎年西伊豆方面に泊まりがけで海水浴に行った時、飛び魚の群れに遭遇しました。沢山の飛び魚が、一斉に海上を飛んでいたのを思い出しました。胸鰭が長く四角な顔をして、あんなに軽々と飛べるのが不思議でした。「二百米以上も海上を滑空することがある」と角川歳時記より。

2. 二宮の山で、散策しながら登っていたら、山の中腹辺りで何やら素敵な鳴き声が聞こえて来ました。何かと思い、そっと鳴き声をたどって行ったら、小さな沼全体を蛙が覆い隠して、二重に重なっていました。(「ヒョヒョ、フィフィフィ」と良く響く声で鳴いていました。この声を称して河鹿笛と呼び、そのことを愛でて山の鹿に対して河の鹿と言ったのが名前の由来とのことです。)(角川歳時記より)私は何とも言えず、素晴らしい声に出会い今でも思い出します。

by  ポン子

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オープンギャラリー:ポン子さんの俳句 (2023.5.16更新)