2024年6月26日~30日 北海道独り旅(2)
北海道独り旅の第2弾です。
三日目(28日)(芽登温泉→網走→知床)
今日の行程はさほど強行軍でなく300キロほどを知床までです。今日の道路で驚いたのは、北海道は所々に無料の自動車専用道路があり非常に走りやすいです。普段でも空いていて、スピードが出そうなのに猶更スピードが出てしまいました。今回のレンタカーの旅では、特に安全運転には心掛けました。最近も高齢者の事故が多発していて私は運転には自信があるのですが、そう言うと「そういう人が一番危ない」と言われてしまうので言わないようにしていますが。また信号があまりなく走りやすいので白バイ、覆面パトカーにはよく注意して走りました。
網走ではちょっとしたハプニングがありました。ナビで網走刑務所を入れて行きましたが、網走川に小さな橋の手前に「観光目的の車両進入禁止」という看板がいくつかありましたが、「私は観光ではないから」と無視して進んでゆくと、監視カメラに写っていたらしく警備員が飛んできました。
以下、警備員とのやりとりです。
警備員「看板が見えませんでしたか?」
私「日本人だし、車を運転してきましたから見ましたよ。」
警備員「ここは実際に使われている刑務所だから観光目的では入れません」
私「観光ではありません」
警備員「何しに来られたのですか?」
私「あそこの建物に買い物に来ました」
実は、車が止められたすぐ右側に受刑者が作った様々な作品(雑貨、家具、着物、シャツ、装飾品…)が展示即売のようになっていて、玄関脇には【ただいま営業中】や【買ってください】と書かれたノボリバタが立っていたのを、私は見たのです。
警備員「それも含めて観光です。」
私「観光と買い物は違うだろ!」
あとは、この警備員と話しても埒が明かず、(責任者と話がしたい)とも思いましたが、この後、知床まで行かなければならないので、仕方なく、警備員に言われた橋の手前の遠くの駐車場に車を止めに行って、再び展示即売の建物に行ったのです。駐車からその建物まで歩いて7,8分掛かり、高齢者や障碍者にはとても不便です。
私は、まだ少々腹が立っていたので、建物の中にいた店員に「この建物の周りの駐車場に止まっている車は何なのですか?」と聞くと、「刑務所の職員と、関係者の駐車場です」と言われ、また何か言いたくなりましたが、ぐっと我慢して、受刑者が作ったという製品や作品を見て回りました。その中に私は小さな皮の小銭入れを見つけて、ちょうど小銭入れがなくて困っていたので、それを購入したのです。私は、それが普通いくら位なのか?分かりませんが、いい買い物をしたと、少しいい気分になりました。何故なら、売り上げの1部はそれを作った受刑者に還元されるとのことでした。
そんな事があって、これから知床を目指して行こうと思い車を走らせながら、また、先ほどの警備員とのやり取りを思い出し、刑務所の職員は刑務所に近くのいい場所に車を止めて、高齢者や障碍者でも遠くの駐車場に止めさせるのは、なんとしてもおかしい。そうだ!法務大臣に手紙を出そうか? 出しても大臣はそんな手紙なんか読まないだろうな。だから多分手紙は書かないだろうな…。しばらくそんなことを考えながらのドライブでした。
網走から知床への道路は「東オホーツク・シーニック・バイウェイ」という海岸線を走るそれは素晴らしい道路です。こんないい道を走るのだから、いやな気持は忘れて、加藤登紀子さんの「知床旅情」や最近覚えて大好きになった倍賞千恵子さんの「オホーツクの舟歌」などを口ずさみながら快調に走りました。途中に小清水原生花園という広いお花畑のある公園で休憩しました。ここは観光バスの休憩所にもなっていて「道の駅」のような感じでした。そしてこんなきれいなところに国鉄か?JRか?分かりませんが、廃線になっている駅舎がりました。今なら観光電車を走らせれば、十分利益を上げられそうろうと思ったのは、私だけだろうか?
そんなことを考えながら、また歌など口ずさみながら車を走らせて知床の入り口の斜里町の「オシンコシンの滝」を見て、明るいうちに知床のホテルに到着しました。
このホテルは所謂「秘湯の温泉」でなく知床では比較的大きなホテルでした。明るいうちに着いたので、明るいうちに露天風呂に入っていると、突然目の前に小さな茶色の動物が横切りました。なんとキタキツネでした。可愛いキタキツネが悠然と横切って行ったのです。熊でなくてよかった!と思った次第です。
つづく



by テツ&ゴン
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