2024年9月30日~10月4日 北海道独り旅(1)
5日間の長旅(私にしては)でしたので、2回に分けて投稿します。
JRも他の値上がりに便乗?して少し高くなったのですが、年金暮らしの高齢者のために?特別に「えきねっと」というシステムで切符を購入すると以前の価格で良いという、粋な計らいがありました。
ところがこの「えきねっと」で切符購入が結構難しくて、僅か1000円安いだけなのですが、四苦八苦しながら「えきねっと」システムにチャレンジしました。北海道5日間、新幹線、在来線乗り放題26620の旅です。
一日目(9月30日)(二宮→東京→新函館北斗→札幌→旭川)
今回の旅は40年ほど前に仕事で行った以外、行ったことがない稚内や利尻島、礼文島へ行きたくなって計画して、実行しました。
何とか、二宮から1日で稚内に行く方法がないかと調べましたが、飛行機で行けば可能ですが汽車では無理で、それなら旭川まで行くとして、いつもより少しゆっくり家を出て、東京発8時18分の新幹線に乗ることにしました。東京駅では新幹線の待合室でパンとコーヒーを飲みながら、これも何回か前から恒例になっているマン・ウォッチング(人間観察)をします。これは以前にも書きましたが、意外に面白く、見るとはなしに見て、聞くとはなしに聞きます。少し離れていると全く聞こえませんが、ビジネスマンや高齢のご夫婦、おばちゃんたちのグループなど本当に面白いです。
若いカップルは少し離れていて会話は全く聞こえませんが、手をつなぎながらじっと目を見つめ合って、これから転勤か?長期の出張か?で遠距離恋愛になるのか?女性が何か涙ぐんでいるようでしたが、近くのおばちゃん達はいつも賑やか、そのものでした。
それにもまして面白いのは夫婦の会話です。ある夫婦は亭主関白で、またある夫婦はかかあ天下?さて我が家はどうだったのか?
発車5分前に新幹線に乗りましたが、これも何回か前から学習して車両の一番後ろの席を予約しています。これは座席を倒す時に、後ろの人を気にすることなく座席を倒せるからです。
そしてまたまたコーヒーを飲みながら10グループ、15人程に安否確認のためのlineメールを送りながら、疲れると本を取り出して読みます。
最近読んでいる本は、前の会社で2年程上司だった方から、「千利休と秀吉」の小説を15,6冊送られてきて読み始めているのですが、これが本当に面白くて、読んでいるとあっという間に仙台を過ぎて盛岡に近くなっていました。そして少し眠くなって居眠りをしていると青函トンネルを抜けて新函館北斗駅についてしまいました。東京→新函館北斗までわずか4時間弱、そこは秋を通り越して初冬のような季節になっていました。今回は服装も冬支度で来ましたから大正解でした。
旭川では、ここもいつものビジネスホテルに泊まって夕食は軽く旭川ラーメンを食べて明日からの旅に備えて早めに寝ました。
二日目(10月1日)(二宮→東京→新函館北斗→札幌→旭川)
旭川発9時の特急(宗谷)に乗って稚内に着いたのは12時55分でした。
最北の駅、稚内迄約4時間。やはり北海道は広い、稚内駅は最北の駅で札幌から306キロ、東京から1547キロ、九州の指宿から3057キロ…といろいろなことが駅に書いてありました。 さて、稚内から利尻島に行くフェリー乗り場とか時間を調べていると、少し時間があることが分かり、町の中を少し散策しました。日本の最北端の町であるが大磯よりはるかに大きな町でした。
稚内から利尻島へはもちろんフェリーで行きました。最近フェリーに乗ったことがなかったのですが、稚内から利尻島まで(勿論2等客室でしたが)所要時間1時間40分、3590円。高いのか、安いのか?分かりませんが、季節外れのせいか割と空いていました。
利尻島に着くとホテルの送迎バスが待っていてくれて、ホテルへ。このホテルが予約した時は判らなかったが、なんと利尻島の町営ホテル、従業員は当然です。雇用促進できていいな〜と思った次第です。
夕方近かったのですが、ホテルから歩いて行ける名所を聞いてみると、15分ほどの所に夕日丘展望台があり、今から行くと夕日が沈むところが見られると言うので急いで行ってみましたが、生憎雲が多くて、きれいな夕日は見られませんでした。
夕食はやはり海が近いせいか、魚料理がうまかったです。また、ここは天然の温泉で町営ホテルにしてはとてもいい温泉でした。
三日目(10月2日)(利尻島→稚内→旭川)
今日は本当は利尻島から礼文島→稚内で泊りたかったのですが、稚内のホテルも旅館もすべて満室で予約出来ず、「季節外れなのに何で?」と思って確認すると、この時期は旅行者はいないが、冬に備えて道路工事や建物や街路樹の整備で建築関係の宿泊者で満員とのこと。まあ、そんなことで地元、稚内が潤うならいいじゃないかと、変な納得の仕方ですが利尻、礼文の観光は次の機会として、旭川に戻ることにしました。
しかしそれではあまりに勿体ないので、利尻島から稚内に戻りながら稚内の地図を見ていると、最北の駅から更に最北の所があると分かり、ノシャップ岬と宗谷岬に行ってみました。こんな所が独り旅の良いところです。
ノシャップ岬からは晴れていれば樺太が見えるとガイドブックにありましたがあいにくの曇り空で見えませんでした。次に稚内駅からバスで1時間ほどで宗谷岬に行きました。
宗谷岬で記念写真を撮り、その横には1809年に樺太(サハリン)が島であることを間宮林蔵が発見したという記念碑もありました。宗谷岬はもう真冬で風も強く、長袖のシャツにカシミヤのセーター、厚手のベストでも寒くて、ダウンのジャケットを持ってくれば良かったと。近くで「暖かい宗谷ラーメンはいかが?」という看板を見て早々にその店に入りました。内地ではこの日30度の所もあったとか。大磯の知人は暑くてアイスクリームを食べたとか。なんて日本は広いのだろうと、感心しました。
稚内観光協会で、「日本本土4極 最北端 出発・訪問・到達 証明書」を稚内市長印入りで令和6年10月2日付けで頂きました。こんなことも稚内市の粋な計らいか!
稚内で宿泊が出来なかったので、稚内発17時44分発の特急「宗谷」で再び旭川に戻りました。
つづく
by テツ&ゴン
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