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気ままに読書 「嘘吹きネットワーク」

最近読んだ本、気になった本、役に立つ本などを紹介します。皆さんもこんな本があったとか読んでみたとかあれば、ぜひ投稿をお願いします。

今回、紹介するのは、「嘘吹きネットワーク」 久米絵美里著 PHP研究所 (2021年初版)です。

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■書籍紹介(PHP出版より抜粋)
小野寺理子。野瀬小学校、6年1組、学級委員。
クラスのSNSで出回ったデマから風紀を正そうと、理子は「フェイク職人」である錯の元を訪れる。ところが、錯は、フェイク画像にふっ、と息を吹きかけてみせると……。

■あらすじ
登場人物は、6年1組学級委員の小野寺理子(おのでら りこ)と不思議な能力を持つ八吹錯(やぶき さく)、そして理子の幼馴染で親友の上田鞠奈(うえだ まりな)、彼らを取り巻くクラスメイトの男子と女子。
何かにつけ些細なことで炎上するクラスのグループトークは、誰が嘘つきで何が正しいか、それを突き止めようとする理子を中心に物語は展開していく。そして、最後に意外などんでん返しが。。。

■読後の感想
小野寺理子はとても正義感が強く、やや攻撃的です。あまり穏やかな性格ではありません。その理子や錯を通して作者が問題提起しているのは、ネットリテラシーやフェイクニュースについての正しい向き合い方のようです。子ども向けというよりは、小中学生を持つ保護者が読むべき内容です。
いまの子どもたちは生まれたときからデジタルと触れ合いながら、便利な道具として使いこなしています。SNSの炎上も日常の一つにすぎません。それらを通して他人との向き合い方を学びながら大人になっていく時代なんだろうなぁというのが感想です。ちなみに2021年初版なので、内容は少し古くなっているかもしれません。いまの子どもたちはもっと普通に使いこなしていそうです。
(つづく)
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by 清兼