海が見える街 大磯町石神台

危険なパスワードと上手なパスワードの作り方(その1)

気ままにパソコン第2弾です。今回はパスワードの作り方についてです。3回シリーズでお送りします。
前回、「嘘吹きネットワーク」の続編、「嘘吹きパスワード」という本を紹介しました。https://ishigamidai.com/石神台掲示板/#kimama

ネットを使うとき、いろいろなところでパスワードが求められます。パスワードはネットの世界での本人証明です。大事とわかっていても安易なものにしがちです。もし、安易なパスワードを使っているとしたら、それはパスワードを額に貼って(!?)歩いているようなものです。最初に危険なパスワードとはどんなものか、なぜ危険なのかをみていきましょう。

●安易なパスワードの例
 ✕誕生日
 ✕電話番号
 ✕名前
 ✕同じパスワード
これらは個人が特定できていると簡単に推測できてしまいます。

●使うと危険なパスワード
「危険なパスワード」2023年版によると「12345678」「password」「qwerty」などが世界共通で上位にランクインされています。日本特有のパスワードとして「sakura」や「takahiro」といった日本的な言葉もあります。上位の中に”qwerty”, “1qaz2wsx”, asdfghjk”といった一見、謎の文字列があります。 皆さんはこれらの謎の文字列が何かわかりますか? 実は単純にキーボードのキー配列を左から右、上から下に押しただけのものです。これらも安易なパスワードとして、一瞬で見破られてしまう危険なパスワードです。

●なぜ危険なのか?
パスワードアタックで一番簡単なやり方は、ありがちなパスワードを試す方法です。誰もが使っているであろうパスワードはリストとして出回っています。リストを上位から順番に試すので、見破られる確率が高くなります。

●ランダムな文字列のパスワードはどれぐらいで見破られるのか?
たとえ、危険なパスワードリストでなくても、ランダムな数字だけの8桁の場合は1秒以下で見破ることができるといわれています。英字を加えても1時間程度、記号を加えても2日程度です。昔に比べて、いまのコンピューターの処理能力が高くなってきたためです。そのため、かつて「パスワードは8桁以上」と言われていましたが、現在は「なるべく長いほうがよい」とされています。たとえば、12桁以上であれば、英数字で2000年程度かかります。すなわち、記号を加えた「複雑な8桁」よりも、「英数字の12桁」の方が見破られにくいのです。
パスワードを作るときは、安易な単語や推測されやすい単語は避けること、なるべく長くすることが大切です。
(つづく)

参考:総務省 安全なパスワード管理
  https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/cybersecurity/kokumin/security/end_user/general/01/
危険なパスワードのランキングから分かる弱さの共通点、強固でも使い回しは避けよう
  https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02676/120500016/
パスワードの使いまわしはなぜ危険?対策の重要性を知ろう
  https://news.trendmicro.com/ja-jp/article-password-resuse/

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by 清兼

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