前回、パソコン入門1「パソコンの仕組み(その2)」を紹介しました。https://ishigamidai.com/石神台掲示板/#kimama
今回はメモリの仕組みを紹介します。
■メモリの中身
メモリは、電圧が「高い」か「低い」かによって、「1」と「0」に対応させてデータを記憶しています。これが一つのメモリ素子(そし)になります。16GB(ギガバイト)のメモリなら、約1300億個のメモリ素子が必要になります。そして、メモリはすべて番地が割り当てられています。任意の番地を指定することで、必要なデータを取り出すことができます。
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ゲームをする人は、16GBでも足りず、32GBが必要になる場合もあります。また、生成AIの登場で、AI向けのパソコン「AI PC」というジャンルも出てきました。パソコンのメモリはもっと増えていくと予想されています。
■メモリの規格
メモリは速さなどの違いで、DDR4やDDR5などの規格があります。数が大きいほうが高速です。デスクトップのパソコンは後からメモリを増設できるものもあります。ただし、規格が違うものを混在することはできません。また、CPUとの相性もあります。
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ノートパソコンはスペースが限られているので、基本的に増設できないものがほとんどです。なので、購入時にほぼ決まってしまいます。パソコンを買い替えるときは、CPUだけでなくメモリの規格もチェックしておきましょう。
■メモリ階層
CPUの高速化に対し、メモリは大容量化を目指しました。両者の速度の差を埋めるのがキャッシュメモリという仕組みです。キャッシュとは一時貯蔵庫という意味です。高速CPUは、このキャッシュメモリをたくさん持っています。
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将来、新しいメモリによって、メモリ階層はもっとシンプルになると予想されます。もっと高速で電源を切っても消えないメモリが登場すると、1種類ですべてカバーできるようになるかもしれません。
次回からはややこしい仕組みの話はさておき、いよいよパソコンの操作方法について紹介していきます。
(つづく)
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by 清兼