ポン子さんの俳句 (2024.9.29更新)
これまで投稿していただいた俳句を一覧にしました。
2021年に投稿していただいた俳句はこちらから → ポン子さんの俳句 (2021年)
2019年から2020年に投稿していただいた俳句はこちらから → ポン子さんの俳句 (2019-2020年)
投稿日 | 季節 | 俳句 | 俳句の背景 |
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2024.9.29 | 夏 | 隧道を抜けて満月鏡めく | 二宮から石神台に抜けるトンネルを通って見えてきた、大きな満月に驚きました。正に鏡のように見えて思わずびっくりしました。こんなに大きくて綺麗な満月は初めて見ました。 石神台の将来を見ているような気分でした。 石神台に住んで43年になりますが、私の俳句は、石神台で見えてくる風物を題材にして作った俳句がほとんどです。緑に満ちた木々が一杯で、少し立ち止まって見ると様々な様相が見えてきます。大袈裟ですが人生が2回楽しめますよ! 俳句作りにご縁が無かった方々も、是非俳句を作ってみたら如何でしょうか。 長い間気ままに作った俳句でお騒がせして、お世話になりました。 |
2024.8.18 | 夏 | 親燕餌を与へんと巣に止まる
親燕巣を見る吾を見つめけり 安堵して飛び去る親の燕かな |
この燕の一連の行動は、大磯駅駅舎の燕の巣を見に行った時に、本当に観察できたことです。 親燕は餌を与えたら、すぐピストン輸送の如く飛び去りたいのだが、じっと見上げている私が気になり、私の顔を凝視します。しばらくして、この手の顔なら悪さをせず大丈夫と判断したのか、餌探しに飛び去ったのが非常に面白かったです。燕と少し会話が出来た気がして本当に嬉しくて、又微笑ましく思ったので俳句にして見ました。 |
2024.6.27 | 夏 | 親燕低く飛び交ひ雨模様 | 梅雨入りの雨模様の空となり、小雨が降ったり止んだりの中を、親燕が田畑や草地の低い所を飛び交っています。 餌になる子虫が雨模様になると、低空を飛んでいるので、親燕も自然と低い所を飛ぶことになるようです。 |
2024.6.27 | 夏 | 子燕の騒ぐが先に餌貰ひ | 子燕達の中で、良く騒ぐ開いた口の大きい方に、親は素早く餌をあげるようです。順番はないと言うのが、30分ほど観察していてわかりました。不公平な気がしました。良く考えてみると、とにかくどんどん餌をあげて早く大きく育て、残った奥手の方は後回しで餌をあげて、遅れて一人立ちさせると言うのが分かりました。 |
2024.4.29 | 春 | 欠かさずに豆腐の供の鹿尾菜煮る | 豆腐をいただく時には、必ず海草を食べるように言われています。大豆製品は、食べると胃を荒らすと言われていますので、必ず海草と一緒に食べています。 欠かさずに、若布を初め、海苔、昆布、とろろ昆布、鹿尾菜(ひじき)等を供として一緒に食べて、胃の調子は順調です。 |
2024.4.29 | 春 | 手にのせてほのかに香る蓬餅 | 本当の蓬は、香りがあって美味で奇麗な緑色になります。手に乗せるとほのかに香る蓬餅です。 |
2024.4.11 | 春 | 巡り飛び花菜の花粉負ふ虫よ | 二宮吾妻山の菜の花畑を見に行きましたら、柔らかい春の光を浴びて菜の花が沢山咲いていました。その中でふと見ると、黒くて丸いコロリとした大きな蜂(多分黒丸花蜂と言う名前だった?)が、花の間を飛びながら背中に一杯花粉をつけて、花から花へと飛んでいました。黒い虫が、黄色の花粉をまぶして飛んでいる様は、面白い光景でした。 |
2024.4.11 | 春 | チューリップ球根の皮冠り伸び | チューリップの背丈が伸びて、何と球根の皮をつけて伸びていました。その帽子を被っているような様は、とても面白く又奇妙な感じでした。 |
2024.3.11 | 春 | 春の夕香箱座りの猫睨む | ある春の夕方、銚子の町を歩いていたら、香箱座り(猫や兎が背中を丸め、体の下に脚を隠して踞って前を向いていること)の猫に、日用品の店先でガラス越しにジロリと睨まれました。店番のつもりか?これではお店に入れない! |
2024.3.11 | 春 | 小綬鶏や「ちょっと来い」とは横柄な | 小綬鶏が「ちょっと来い」と鳴いていましたが、夫と散歩中鳴いている小綬鶏に近づくと、「来い」と言うより「ぐえー」と聞こえて、凄い迫力で驚きました。 |
2024.3.11 | 新年 | 元旦に能登に発災地震津波 | 元旦に能登半島に地震(ない)と津波の災害が発生し、本当に驚きました。 |
2024.3.11 | 新年 | 被災地に何をすべきや募金する | 被災地域に何か出来ることはないか。救援金募金しか思いつかず、申し込みました。被害が大きく、一日も早く復興を祈るばかりです。 |
2023.12.28 | 秋 | 秋服に替はりぬ窓の縫ひぐるみ | 我が家の大きな羊の縫いぐるみは、九州で40数年前に娘が誕生した時に友人からいただいたもので、椅子に腰掛けて高さが37cmあり洗濯も可能です。今まで改造に改造を重ねて、羊から人間並みになったマスコットです。今では家族の一員(!)扱いで、春夏秋冬洋服を着替えて、相変わらず愛らしいと言われています。 |
2023.12.28 | 秋 | わが肩に大き蟷螂飛び移る | 庭に出たら草花の合間から、蟷螂(とうろう)、いわゆるカマキリがわが肩にいきなり飛び移り、びっくりして慌てて振り払ってしまいました。そのカマキリはかなり大きくて怖くてあわてふためきました。 |
2023.10.20 | 秋 | 三時草定時に小さき花咲かす | 家の庭に三時草が咲いています。普段全く気にしていなかった花ですが、急に目について可愛らしい花だと気がつきました。遠方の友人が送ってくれた花で、「三時草」と教わりました。本当に三時になると咲くので調べたら、正式名称は、「ハゼラン」と言うそうです。茎は少し多肉質で咲いた後小さな実が無数につき花火のようです。 朝日新聞社の花おりおりその3によれば、「長い花茎に点在し、果実は赤くて丸く線香花火のようで、熟すと極く小さい種子がはぜるのでランの名前がつくが、スベリヒユ科」とのことです。 |
2023.10.20 | 秋 | 新小豆無糖で煮たるお八つかな | スーパーに並んだ新小豆を調理したところ、意外と短時間で煮えました。砂糖を使わず食べたところ豆の微かな味がして美味しいです。多少多く食べても太らないし好きになりました。これとカボチャの煮たのが夜の頻尿に効くと物の本に出ていました。今では、お八つ代わりに小さいカップ一杯食べています。 |
2023.8.30 | 秋 | 食器洗ひ石鹸眼直撃の秋 | ある猛暑日の夕刻、食後の片付け中台所の流しで、食器洗いの石けん水が、左眼を直撃し慌てました。 |
2023.8.30 | 秋 | 五分眼洗ひ痛み取れる秋 | 眼が痛くて五分間左眼を洗い、幸い痛みが取れました。しかし心配なので、眼科の予約を2週間後に取りましたが、左眼を代わる代わる押さえてみましたが、何とも無いようなので結局予約をキャンセルしました。今のところ異常がないので、このまま様子を見ることにしました。合成洗剤ではなく、無添加台所石けん水にしておいてよかったと思っています。 |
2023.8.30 | 秋 | ・秋の夜や浴室ドアで頭打ち
・額の大き瘤吐き気出ず治る秋 |
浴室の清掃作業中にトラブルが発生しました。頭を振り向けた時に、硬い浴室ドアにガツンと頭をぶつけ、額に大きな瘤を作りました。夜でしたので、冷湿布を張り一晩様子をみました。翌日瘤は腫れが少し引いて、傷は少しあるものの吐き気はなくてホットしました。 |
2023.7.12 | 夏 | 飛魚や潤める眼パッチリと | 以前、伊豆西海岸の海水浴場の沖合で、飛び魚が揃って飛んでいるのを見たことがあります。 その飛び魚の眼は大きく、顔の3分の1位(?)はあるかと思われるような潤んだ眼が、パッチリとしていました。 何故飛ぶのか知りたくて、町の図書館でそれに関する本を探して貰ったら、そこには「他の魚の捕食者から逃げる為に飛ぶそうです」。と出ていました。 強大な胸鰭(むなびれ)を開いて、海面上を滑空して200m以上飛ぶこともあるとか(角川歳時記より)。 海面上を滑空して着水するときに、今度は空を飛ぶ鳥に襲われることもあるとか。何だか哀れだなと思います。 |
2023.5.16 | 夏 | 飛び魚の四角な顔に胸鰭大き | 夏の魚である飛び魚が、スーパーヤオマサの鮮魚コーナーに並んでいました。そう言えば以前、夏になると毎年西伊豆方面に泊まりがけで海水浴に行った時、飛び魚の群れに遭遇しました。沢山の飛び魚が、一斉に海上を飛んでいたのを思い出しました。胸鰭が長く四角な顔をして、あんなに軽々と飛べるのが不思議でした。「二百米以上も海上を滑空することがある」と角川歳時記より。 |
2023.5.16 | 夏 | 山の沼河鹿蛙の声溢る | 二宮の山で、散策しながら登っていたら、山の中腹辺りで何やら素敵な鳴き声が聞こえて来ました。何かと思い、そっと鳴き声をたどって行ったら、小さな沼全体を蛙が覆い隠して、二重に重なっていました。(「ヒョヒョ、フィフィフィ」と良く響く声で鳴いていました。この声を称して河鹿笛と呼び、そのことを愛でて山の鹿に対して河の鹿と言ったのが名前の由来とのことです。)(角川歳時記より)私は何とも言えず、素晴らしい声に出会い今でも思い出します。 |
2023.4.15 | 春 | 春一番鳶の羽のあふられぬ | 先日ラスカの屋上テラスから、北口のバスロータリーのビル街上空で見ることが出来ましたが、春一番が吹いて鳶の羽が煽られていました。春一番(立春後初めて吹く強い南風のこと「角川歳時記より」)の強い風が吹いて、鳶の羽がグラリと煽られて傾いていました。 |
2023.4.15 | 春 | はこべらやガラスの瓶に似合ひけり | はこべらが、庭に一杯生えました。懐かしくてプランターにまとめて植えておいたら、成長が早く垂れ下がっていました。さて、花瓶に挿そうとしましたが、普通のガラスビンにふと挿してみたら、ものすごく似合っていました。さりげない感じが似合っていました。はこべらは、ナデシコ科の白い小さな花の越年草で、田畑や路傍など至る所に自生しています。春の七草にもなっています。角川歳時記より |
2023.3.14 | 春 | 小雀の嘴ぬぐふ空き家の樋 | 春の気配が感じられるようになったある日、小雀が嘴(くちばし)を空き家の雨樋でぬぐっていました。空き家になって10年ぐらいのお宅ですが、住む人もなく敷地内が荒れ放題の家から、小雀が出て来たのです。こんな家の敷地内でも、何か食べ物があるらしく、木の実かもしれないと思いました。 |
2023.3.14 | 春 | チューリップ赤の奥なる濃紫 | チューリップが咲きましたので、ふと見ると花弁の根元に一つ一つ濃紫の模様があるのが分かり、面白いと思いました。今までハラリと花弁が落ちる様を、興味深く見つめたことがなく、しかも花弁の色は赤色で、根元に鮮やかな濃紫の模様があるのを見つけたのは大発見でした。 子供の時から見なれていたチューリップの花弁の模様に、気がついたのは初めてでした。何でもよくよく見ると、意外な発見があるものだとつくづく思いました。 |
2023.2.14 | 春 | 耳鳴りの歌へば治る春の朝 | 耳鳴りが時々するようになりました。気分が悪くなりそうですが、気をそらすと 治ってしまう時もしばしばです。そこで、ある時大好きな歌を歌ってみたら、ピタッと耳鳴りが治るではありませんか。それ以来、気をそらすのが一番とみて、耳鳴りが始まると、歌って治すようになりました。耳鼻科にかからずに、治ることもあるのだと不思議でした。 |
2023.2.14 | 春 | 山笑ふ鉄塔に人忍者めく | ある朝、家の窓から見える高圧鉄塔を見ていたら、高圧電線上を何かが動くではありませんか。よくよく見たら高圧電線を伝って移動する人がいました。2、3名いて、スッとスムーズに動くのにびっくりしました。まるで忍者もどきだと思いました。しばらく高圧電線上を動いていましたが、鉄塔に動き地上に降り立ちいなくなりました。これは高圧電線や鉄塔の点検作業員で、特別な保守点検作業をする人だと思いました。山笑うと言うのは、春の山の明るい感じを例えています。(角川の俳句歳時記より) |
2023.1.18 | 新年 | 房総や藍と碧色霞みけり | 相模湾を遠望すると、かすかに見える房総半島が藍(あい)色と碧色(へきしょく)に分かれて、綺麗に霞んで眺められました。藍色は、濃い青色で、紺色と青色の中間色になり、インディゴが正にこの色です。碧色は、無色の奥から湧き出す青緑色を指します。 |
2023.1.18 | 新年 | 舞い降りる鳶追ひ回す寒鴉 | 山あいに舞い降りる鳶(トビ)に、普通なら鴉(カラス)が先に逃げ出しそうなものですが、鴉が気が立っていることが多く、また喧嘩早く、鳶に向かって行く光景が良く見られます。プリンスホテルや吾妻山で、鳶が鴉に追い回され逃げ回るのを何回も見掛けました。 |
2022.12.8 | 秋 | 手の届きさうな所の鶲(ひたき)かな | 庭仕事をしていたら、「ヒッヒッカタカタ」と鳴き声がして鶲(ひたき)が来てくれました。本当に手が届きそうな所にいて、逃げようとしない人懐っこい鳥なので驚きました。しばらく姿を見せなかったけれど、今年は来てくれた鶲です。 「鶲は、雀ぐらいの大きさで、腰と尾が錆赤色で美しく、黒い翼には大きな白い斑があるので紋付き鳥とも言われています。人を恐れずヒッヒッカタカタと鳴き、その鳴き声が火打ち石を打つ音に似ていることから、火焚鳥(ひたきどり)とも言われます。(角川歳時記より)」 |
2022.12.8 | 秋 | レンジで爆ぜる封筒の銀杏よ | 銀杏をペンチで少し傷を入れ封筒の中に入れ、電子レンジで焼くこと約2分。パチパチ音を立てますが、粉々にならずに食べられます。秋の味覚として毎年食べており、ただペンチを使って割れ目を入れるのが少々やっかいですが、この頃上手にコツがつかめるようになり、美味しく食べています。少し苦味がありますが、綺麗な薄緑色でこの季節の大好物です。封筒に入れて、取り出し口を少し折って焼くと、飛び出さずに爆ぜて焼け美味しくいただけますよ。 |
2022.10.1 | 秋 | 黒雲の迅き流れや野分前 | 爽やかな秋の空を、黒い雲が速く流れて行く様の感想です。野分前の野分(のわき)とは、秋の暴風のことで、野の草を吹き分けるほどの、特に二百十日、二百二十日前後に猛烈な暴風が襲って来ることが多いです。(角川歳時記より)立春から数えて二百十日は、台風が良く来ると言われています。今年は9月1日がそれに当たります。 |
2022.10.1 | 秋 | 上着着て黄のヘルメット案山子かな | 中井町の稲作水田で、作業上着を着て黄色のヘルメットを被った案山子(かかし)が、水田を囲むように何本も立っていました。全員が黄色のヘルメットを被っているなんて、農家の人のアイデアに拍手です!害虫対策にきっと効果てきめんだろうと、面白い光景に妙に感心しました。隣接水田に近づくと、蝗(いなご)が四方八方に2mくらい飛んで逃げて行きました。 |
2022.8.31 | 秋 | 蓮の花托緑のシャワーヘッドなり | 蓮の花弁(ピンクの花)が落ちた後の花托は、正に「緑のシャワーヘッド」そのもののようでした。 「蓮の花期が終わると、蜂の巣状に穴が空いた円錐形の花托になり、熟した丸い実がこの穴から飛び出して水中に落ちる(角川歳時記より)」とのことでした。 |
2022.8.31 | 秋 | 蓮の種黒くて固く茶碗を弾き | 拾ってきた蓮の種は、丸くて黒く、非常に固くて、茶碗に落としてみると「チャリンとすこぶる高くて澄んだ音色」が、茶碗に弾けて飛びました。意外な現象に驚きました。 |
2022.8.31 | 秋 | 蓮園の八十路の翁葉月まで | 中井町の蓮園の里を、長年運営してこられた80代の方は、もう年なのでこの8月末(旧暦では葉月と呼ぶ)で閉園されるとのことです。ボランティアで奥さんと手入れをされてこられたとのことで、頭が下がります。今まで気が付きませでしたが、蓮園の地面は意外と深く掘られていました。長い間楽しませていただき 感謝あるのみです。ありがとうございました。 |
2022.7.11 | 夏 | 仙人掌のピンクの花をリカー漬け | 咲いた仙人掌(サボテン)の花が、余りにも艶やかで綺麗なので、中に入る蟻を振り落としリカーで洗ってリカーに漬けました。たちまち、濃いピンク色のリカーになりました。なかなか飲む人がいませんので減りません。でも眺めているだけで楽しめますが、最初の蟻との争いが大変です! |
2022.7.11 | 夏 | 氷二片噛み暑き日の犬散歩 | 夏の暑い最中、大磯町図書館本館の脇道を歩いていたら、突然カリカリと云う音がしました。良く見ると、建物の陰に犬が寝そべって、お腹をアスファルトにつけて氷を食べていました。傍にいた飼い主曰く「聞き分けがなくて、散歩に行きたいとねだるので、氷を持って出てあげている」とのことでした。飼い主も犬も大変だなとつくづく思いました。 |
2022.7.11 | 夏 | 滝の音近づく胸を躍らせて | 家族旅行で箱根に行き、山北町の洒水の滝に寄りました。徒歩で近づくに連れて水音が高くなり、またどんどん涼しくなってきて、わくわくしました。 |
2022.5.31 | 夏 | 青鷺の天仰ぎ蛇飲み込めり | 五月中頃、JR東海道線に並行して流れる不動川沿い道路を散歩していたら、河の草地脇を流れる川面で、青鷺(あおさぎ)が40cmぐらいの蛇を捕まえていました。一度落として蛇に逃げられたと思っていたら、どうやら水面に蛇を叩きつけ骨を砕いて弱ったところで飲み込むつもりだったようです。その 蛇のあと10cmが飲み込めなくて、天を仰いで何とか飲み込もうと四苦八苦し始めました。近くの川岸に二人の見物人(夫と二人)に間近に見つめられ、目をシロクロさせしばらくたってやっと飲み込みました。あっという間のことで携帯で写すのも忘れてしまい、とにかく面白い光景でした。自然は本当に楽しいことを見せてくれるものだと思いました。このように、俳句は短い語数で端的に表現出来ますから、やめられないと思いました。 |
2022.5.31 | 夏 | 釣り上げしばかりの鰹海の色 | 知人が「出刃包丁を持っていますか」 と言いながら、沢山釣れたのでとのことで、鰹を一尾持って来てくれました。 いつも魚屋で見る鰹と色合いが違って、灰色と云うより正に海の色をしていました。釣り上げたばかりの鰹は、こんなに海の色に近い青いものだとは知りませんでした。出刃包丁で丁寧に切り裁いてお刺身にして、美味しくいただきました。本当に綺麗な海の色の鰹でした。 |
2022.4.25 | 春 | 鈴懸の花咲く母校友と会ふ | スズカケは、西アジア原産で高さ30メートルにも達し、花は単性で雌雄同株、4-5月に淡黄緑色の花が多数集まり、球形となって咲きます。明治末期に渡来し、街路樹などに植えられました。プラタナスとも言います。(角川歳時記より)歳時記を読んでいたら、「鈴懸の花咲く母校」が載っていてびっくりしました。俳句は短いので、類句(似たような句)が一杯あると聞いています。でも、友と会うのは私の想いで、いつごろ又会えるようになるかなとの想いを抱いた句となっています。昔、卒業5年を経て同窓の友と会って嬉しかったことを、懐かしく思い出しました。 |
2022.4.4 | 春 | 雉子鳴いてすぐ縄張りを巡りけり | 毎年春に、家の前の遊水地を見下ろす斜面の土手の草刈りが行われます。ある年、刈ったあと野草が伸びてきて、ちょうど膝丈ぐらいになった頃でした。小動物が身を隠せるぐらいに。 その斜面に何と雉子(キジ)の番いが現れました。雌の雉子が何やら食べていて、その彼方に赤い肉垂れのある雄がゆっくり歩いて来ました。まさか、住宅地の中で雉子に出会うとは!! |
2022.2.21 | 春 | 菜の花の先の入り海きらめけり | 吾妻山の菜の花を見に行った時のことです。見事に広がった菜の花畑を目の前に、お昼のお弁当をいただきました。見える景色は360度パノラマで、東南方向は紺碧の相模湾、西方向は箱根連山と富士山、北方向は丹沢連峰で、それは素晴らしいものでした。 二宮駅側からなら、階段を30分登れば、少しきついですが、もう頂上というのもうれしいことです。西友側からも、雑木林の中の登り坂が、だらだら続きますが頂上に上がれます。 菜の花畑の先に見える紺碧の海が、キラキラしていました。 |
2022.2.21 | 春 | 小さき鳥来て菜の花のたはみけり | 吾妻山に毎年登っていると、色々な景色に出会えます。小さな鳥が飛んで来て、菜の花に止まり、茎がたわんでいました。菜の花が本当に沢山植えてあって、2月頃まで見頃のようですが、その栽培の手間が大変だろうと頭が下がります。その脇に水仙が咲いているのも、楽しい風景です。 |
2022.1.22 | 冬 | 凍て雲の垂れて茜に浮く島よ | 新年早々自宅の東の窓から海を眺めたら、相模湾の海上に、厳しい寒さの中、凍て雲(固まって凍りついたように動かない雲のこと)が垂れ下がり、水平線上の朝焼けの茜色(暗い赤色)の雲の中に、浮いたように見える島がありました。何とも言えない幻想的な光景でした。多分方角からして、伊豆大島だと思われます。 |
2022.1.22 | 新年 | コロナ禍や睦月半ばの初詣 | コロナウィルス感染は、オミクロン株が急激に蔓延しそうだとのことで、今年も新年早々の初詣を避けて、睦月(むつき、1月の別名)の半ばに六所神社に初詣に参りました。参詣者も少なく快適で、気分を新たにしました。 |