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続・私の独り旅日記1

2023年1月から一年間、ガーディアン月報のおまけコーナーとして「私の独り旅日記」を掲載してきました。
昨年末に終了したのですが、何人かの読者から『面白いので是非続けて欲しい』という嬉しいお言葉をいただき、「続・私の独り旅日記」と題してHPに投稿することにしました。
暇のある時にでも読んでみてください。
PDFファイルも添付しています。
 by テツ&ゴン


2024年1月24日〜28日(北海道旅行)

 今回の北海道旅行は目的が二つありまして、一つは去年1月に行った大雪山山系の旭岳麓の涌駒荘(ゆこまんそう)という秘湯の宿です。これは一昨年と昨年の2年間に行った10軒の中の一つですが、実はこれも何回か書きましたが「日本秘湯を守る会」の会員旅館に10回行くと、1回無料招待という特典がついてそれを利用しての旅でした。今回も例によってJR東日本とJR北海道、5日間新幹線・在来線乗り放題26,620円の格安チケットの旅でした。何回か来たので慣れたもので、6時台の新幹線と違って少しゆっくりで、石神台からは1番のバスで行けて楽でした。
 しかし行く前から、今回の北海道の天気は大雪注意報や所によっては大雪警報が出ている中での旅でしたが「何とかなるさ!」という一人旅の気安さでした。

 新幹線は東京を出ると次は大宮、そして仙台までは止まりません、福島を過ぎたころから予定通り?雪景色になりましたが大雪注意報というほどではなかったようでした。終点は新函館北斗ですが、東京から4時間弱で着き、そこはもう一面雪景色で心はワクワクしてきました。そこから同じ位の時間を掛けて札幌に出て旭川に着きました。去年より雪が多かった感じがしましたが、気温はマイナス5度で去年のマイナス17度よりずっと高くて、旭川で入ってラーメン屋の店主は「今日の旭川はいつもより暖かいよ!」と変な挨拶でした。私の出立と言えば完全冬装備に今回は転倒防止の為にストックまで持参していて午前中のバスで旭岳の麓まで行きました。バスの終点は旭岳の展望台があり、去年は来なかったので分からなかったのですが、展望台の頂上から更にその上に行くケーブルがありました。スキー場ではなく、そこからは「バックパッカー」というスキーヤーが滑る山岳コースになっていました。しかし案の定というか?折からの暴風雪でケーブルが動かず、何組かの外国人グループが恨めしそうに何も見えない空を眺めていました。私は湧駒荘に行くために次のバスまで熱いコーヒーなどを飲みながら待って懐かしい湧駒荘に午前中に着きました。フロントの職員は私のことを覚えていてくれて、チェックインは出来ませんでしたが、すぐにタオルを貸してくれて、広い露天風呂を独り占めしました。

 突然ですが、ここで問題です。
皆さんは竹内智香さんという女性を知っていますか?知っている方はかなりのスポーツ通です。彼女は、ここ湧駒荘のオーナーの娘さんで冬季オリンピックのスノーボードで6度も出場し、初めての5輪は2002年のソルトレイクで18歳の時、その後2014年のソチ5輪ではなんと銀メダルとか。現在40歳でまだ現役というすごい選手なのです。 私が去年来た時に知らなくて、何故今回彼女を知ったか?というと、実は早くホテルについて温泉に入った後、チェックインまでの時間をホテルの広いロビーにマントルピースがありその横のテレビで彼女のDVDを延々と流していたのです。しかも大変な美人でした。(彼女には他に珍しい経歴があり、それは皆さん興味あったらネットで見てください。)
 部屋の窓からの雪景色も夕食の料理も美味しかったことは言うまでもありませんが矢張りカミさんを連れてこられなかったことが悔やまれました。皆さんには是非、夏のお花畑の時や秋の紅葉の時期に来られることをお勧めします。

 さて、今回の2つ目の目的は釧路から知床→網走の抜ける列車の中からなんと流氷が見られるという事なのです。しかも今年最初の「SL冬の湿原号」と「車窓から流氷を眺望―流氷物語号」という夢のようなコースなのです。地図で見ると旭岳の麓からは釧路までは近いように見えますが、旭川→札幌→釧路というルートの方が早く釧路に着くそうで、しかも私が乗ろうとしている列車は予定通り運転されだと分かりました。他には旭川からバスで釧路に行くコースがあり、これだと釧路まで7~8時間かかり、しかもバス代が余分に7千円程かかるという事でした。
 北海道では大雪で鉄道が不通になった場合はバスが代替運航する例が多いそうです。私は運を天に任せて、湧駒荘→バスで旭川→JR特急で札幌→JR特急で釧路へ、何とか11時間ほどかかりましたが無事に釧路着出来ました。早速、明日の知床、網走方面の列車を確認しましたが、明日にならないと分からないとのこと。仕方なく駅前のビジネスホテルへ。
 翌日期待と希望をもって駅に行くと、無情にも知床、網走方面は全て吹雪の為に不通が決定しており、おまけにバス便もないことが分かり、泣く泣く諦めて再チャレンジを決めて、札幌に戻ることにしました。
せっかく釧路まで来て、そのまま札幌に戻るのは残念で、地図を見ながら考えていると数日前にテレビで見た白糠(しらぬか)という駅が目に入り、そうだ、ここに寄り道してみようと。この辺が独り旅の気安さかと一人で納得。
白糠という駅は釧路から特急で一駅、何の変哲もない大磯港のような小さな漁港があるところで、タコ、イカ、シシャモ漁がメインとか。テレビで見たのは、昔からある小さなレストランで廃業しようとしていたところを若い女性二人が譲り受け、創作料理で再生して連日大盛況のレストランとなった所で早速駅で場所を聞いて出かけてみました。地元で採れる山菜や地元の牛肉、豚肉、それに蝦夷鹿肉を使ったハンバーグや白糠の漁港で上がる魚などを使った見事なレストランとなり、北海道中の車のナンバーであふれていました。これらの料理を堪能して札幌に戻ってきました。
 さて、札幌に戻ってからが大変なことになりました。何しろ今日は網走まで行く予定でしたから、札幌で宿を予約していませんでした。しかし札幌は北海道1の大都会、ビジネスホテルくらい沢山あるだろうとまだ雪が降りしきる中を、午後6時を少し過ぎていたが、駅の案内所に行くと、案内所は午後8時まで開いていて、流石札幌駅と感心しながら行くと、そこは外国人で溢れていました。早速駅近くのビジネスホテルを聞いてみると、どこも満室とのこと。もしや雪まつり?と聞いてみると、雪まつりはまだ先だが、折からの円安で,兎に角外国人、特に中国人旅行者が多く、駅近くのビジネスホテルでまだ空いているところは素泊まりで2万円とか3万円、ビックリ。案内所でもらったホテルリストを端から電話を掛け捲り、やっと地下鉄で2つ目のビジネスホテルのキャンセルが出たとかで、素泊まり13,000円で予約出来ました。駅から歩くこと15分程でたどり着いたホテルは豪華ホテルでセキュリティもしっかりしているようで、素泊まり1泊13,000円を変な納得で泊りました。

 こうして今回の一人旅は目的を一つだけ達成のもやもやした旅でしたが、次はどこへ行こうかと思いながら、翌日(28日)も雪が降りしきる中を札幌→新函館北斗→東京→大磯へと戻って、今回の4泊5日の旅を無事に終えました。


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続・私の独り旅日記1

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