海が見える街 大磯町石神台

秋の俳句 その1

いつの間にか立秋(8月7日)が過ぎて、秋の俳句をお送りします。
新型コロナウイルスの意外に早く来たと思われる、第2波による感染が蔓延しています。コロナ対応に気をつかいながらのお盆の時期の俳句です。

  1. 願ひ事又一つ増え墓洗ふ
  2. 燃え始めまづ人の字に大文字

– 俳句の背景 –
1. お墓参りの一句です。「叔母さんがお墓参りに来る時は、必ず気になることがある時よね」と母は従姉妹に良く言われていました。そう言えば、私も75年前に亡くなった父のお墓参りに行き、いつもあれこれとお願いごとをしていました。「早く病気が治るように!」等と。主人に言ったら、お父さんは神様扱いだねと笑っていました。神社、お寺にするのはともかくも、お墓にお願い事をするのはおかしいと!!
2. 箱根のお盆時の大文字焼きの俳句です。大文字とは、京都で行われるお盆行事の一つで、五山の送り火と言われています。(角川歳時記より)
それに倣って、例年8月16日の夜、箱根の明星ケ岳の中腹で大文字焼きがあります。私が最近見たときには、早雲山の美術館が解放されて、真正面にクッキリと見えて風情がありました。その時の様子では、まず(これは口語のずですが、俳句の中のまづのづは文語です)燃え始めは、人の字だったような気が私にはしました。
尚、今年は新型コロナウイルス感染防止対応の為、箱根の大文字焼きは行われましたが、関連行事は全て中止になりました。(箱根町観光案内所のお話)
by  ポン子

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