海が見える街 大磯町石神台

夏の俳句 その1

コロナ禍の元、出かける場所も少なくなりました。早く堂々と歩ける日が来ると良いですね。
夏の俳句その1です。

 1、竹の子の石段の際生ひ出でぬ
 2、竹皮を脱がず見上ぐる丈となる
 
– 俳句の背景 –
1、竹の子が生えてきて、石段の際(きわ)にまるで先に行けないかのように、止まってしまい出ていました。生ひ(おい)出でぬは文語です。
城山公園を歩いていたら、竹の子があちこちに頭を出していました。出て来た頭を踏まれひしゃげた竹の子もあり、8mぐらい離れたところに顔を出していたのもあり、ビックリしました。石段に行きてを阻まれて、直近に生えていたのもありました。面白い光景でした。
2、竹の子が皮を付けたまま伸びて、見上げるほどの大きな丈になっていた光景のことです。普通は小さいうちに皮が剥けるのですが、皮が付いたままで面白かった。
竹の子料理は、皆さんご存知のことですが、早速竹の子を買い求めて茹でて、竹の子ご飯にして大変美味しくいただきました。これで「冬の毒消し」になったかと思います。竹の子は、その「えぐみ」が他の山菜と同じように毒を消すと言われています。
尚、立夏(5月5日)より、立秋(8月6日)の前日までが、夏の扱いとなります。(角川歳時記より)
by  ポン子

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