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夏の俳句 その4

7月下旬より、新型コロナウイルス感染が爆発的に拡大し、大変心配なことです。高齢者では遅まきながら、7月末にようやくワクチン接種2回目を終えました。ワクチン接種が速く全国民の8割から9割に達し、日本全体の抗体免疫が、一日も早く行き渡ることを祈るばかりです。
夏の俳句その4です。

 1、熊蝉や羽根の筋目の青緑
 2、片蔭の歩く虫どち踏まぬやう
 
– 俳句の背景 –
1、生まれ育った神奈川県から、遠く離れた結婚したての九州福岡県の地で、ご近所の並木で大型の蝉に良く出会って驚きました。よくよく観察してみると、素晴らしく立派な熊蝉でした。
その後神奈川県に引っ越してだいぶ経ってから、あの熊蝉をまた観ることが出来るようになりました。この間年年気温が上昇し、九州でのような猛暑が、こちらでも当たり前になり、熊蝉もじりじりと九州から東日本に移動して来たのでしょう。
また、その懐かしい熊蝉に会えるとは思ってもみませんでした。今やこちらの代表的な蝉になっているようです。その熊蝉の色合いをしげしげとみたら、青緑の筋目がある熊蝉でした。
朝からその熊蝉がせわしなく鳴くと、今日はもう駄目か!!一日暑いだろうなと思うようになりました。

2、片蔭は夏の季語で、炎天下建物や塀などに沿って、道の片側にくっきりとした日陰がよく出来ます。道行く人は暑さを避けて、その陰になった涼しい所を通ったり、そこで休んだりします。(角川歳時記より)
片蔭の中、歩く虫たちを踏みつぶさないように、気を付けて歩いていた光景の俳句です。
尚、「虫どち」とは古風な言い方で、「虫たち」の意味で、同志、仲間の意味合いがあります。
いつの間にか、8月7日が立秋で、6日までが夏の俳句となります。

by  ポン子

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オープンギャラリー:ポン子さんの俳句 (21.8.3更新)