日没後、南東の空にひときわ明るく輝いて見える星があります。11月3日に「衝（しょう）」を迎える木星です。衝とは、太陽系の外側を回る天体が地球から見て太陽とちょうど反対の位置になり、地球に最も接近する時を言います。衝の頃の木星は３等級の明るさなので特に明るく、日の入りごろ東の空から昇り、日の出ごろに西の空に沈むため、一晩中肉眼で見ることができます。
双眼鏡や望遠鏡を使って観測すると、木星の少し離れたところに４つの小さな星が、一直線上に並んで見えます。木星を公転する「ガリレオ衛星」です。ガリレオ衛星は木星の周りを回っているので、時間によって位置が変わっていく様子も観測できますよ。
実はもう一つ11月14日に衝を迎える星があります。天王星です。木星の近くに見えていますが、６等級の明るさなので、肉眼でみるのは少し厳しいかもしれません。是非双眼鏡で探してみてください。
by ミリオ

＊11月2日 19:28の木星とガリレオ衛星の位置　星座表アプリにて